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バニラチルノ

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午後11時のストロベリーアイス




どこにも行けない誰にもなれない何の役にも立たない





そんなことはわかってた。生きてる意味なんてそもそもどこにもないし、生まれてきたことにも理由なんてない。小さなことでうだうだ悩んでばかみたいだ。でもその悩みさえ、自分だけのものではない。駅ですれ違う人は、バイト先でレジに並んでる人は、病院の待合室で隣に腰掛けてスマホから目を離さない人は、私とは違う生き物だと思ってた。人間じゃないのは私か、相手か。だからすごく違和感があった。なんでそんなに何事もなかったかのように毎日を過ごしているのか、上手に生きているのか。でも私は他の人の心の中はわからないから。葛藤があったのかもしれない。悲しみに明け暮れた日があったのかもしれない。どこにもやれない気持ちをグーグルの検索欄に打ち込むと同じような人がたくさんいた。違和感。似たようなことを考えている人は、いったいどこに隠れているんだろう。なんで私からそうは見えないのだろう。見ようとしていないだけ、かもしれないけど。もしかして周りにいる人たちは宇宙人なのでは?外側は同じなのに。



時々無性に家を飛び出したくなる時がある。誰にも会いたくないのではなくて、私のことを知らない人しかいないところへ行きたい、が正解かもしれない。結局今日は家から出してくれなかった。エアコンも炬燵もつけずに部屋に閉じこもってることにも飽きてきて、鍋に水を入れて火をつけた。夕飯の時間はもうとっくに終わっていた。心の底が見えるような、無理やりこじ開けて覗き込まれているような、そんな感情は居座り続けてるくせに、食べようとする。食べることは、生きることだ。死にたい死にたいと嘆きながら空腹を満たそうとする。違和感。何がしたいのか自分でもわからない。過食ができるわけでもない、自信はあるものの小さめの胃は一食に満たない食事量で満腹を訴えた。


明日少し早く起きられたらばれないように外に出よう。なんて予定を立ててるあたりばかだなーと思う。そういうものじゃない。希死念慮は予定じゃない。




みんな辛いのが当たり前、

だったら乗り越えるまでの余裕をください、かみさま。

転生というものを本当に信じたくない。だから死にたいんだ。この世からいなくなりたいんだ。死を救いにしたいんだよ。生まれ変わったらもっといい生活に……なんて、冗談でも思わない。来世なんていらない。終わりにしてよ、地縛霊とか、死んでも勘弁だから。





(霊は既に死んでるけど)